知らぬ間に!?精神病の種類一覧と症状、自己診断チェック方法
精神病は「こころの病」と言われています。
ストレスの多いこの世の中で知らぬ間に「こころの病」にかかっているかもしれません。
実際、精神病とよばれるものにはどんな種類があるのか?自己診断チェックできるのか?
一緒に見ていきましょう。
精神病の種類と症状
こころの病と言われているものですが、実はこんなにたくさんの種類があります。
その一部を紹介していきます。
アルコール依存症
お酒がないといてもたってもいられない病気。
本人は「認めたがらない」のが特徴です。
ついつい多量にのんでしまう、お酒がないと落ち着かない状態から始まり、お酒を飲んでいる状態が普通、と体が認識してしまいます。
症状:お酒を飲んでいない(アルコールがきれてくる)状態を禁断症状と言い、気持ちが不安定になってしまいます。
自己判断は危険!身体を壊してまでもお酒を飲んでしまったり、車を運転してしまったり、と取返しのつかないことになりかねません。
うつ病
精神的ストレス、肉体的ストレスから意欲、気力が低下してしまい、物事を肯定的にとらえることができなくなります。
症状:だるさ、集中力の低下といった肉体面、気持ちの落ち込み、自分は無価値な人間である、と悲観的になってしまいます。
周りからみてこれはおかしい、と思えるような症状がめだってきたら受診をおすすめします。
1日中このような気分の落ち込み、症状が続く、もしくは1日中ではないけれど、2週間くらいを思い起こしてこのような症状がでてきたら注意が必要です。
解離性障害
自分が自分でない感覚、もしくは別の人格が現れる多重人格障害(解離性同一性障害)があります。
強いストレスを受けて耐え難い時にそこから逃れるために起こる精神病の1つです。
多重人格障害は別の人格が出ていると他の人格は記憶がありません。
強迫性障害
症状:不安や恐怖からくるもので、「汚い」と感じ、何度も手を洗う、外出時にかぎをかけたかな?と何度も戻って確認する等が「度をこした状態」です。
チェック法:まわりに「こだわり」を強要するようだと(アルコール消毒しないと汚い、と言って人にもさせる等)強迫性障害かもしれません。
本人は気づきにくいのも特徴です。
睡眠障害
症状:夜眠れない
眠りは生活の質に影響を及ぼすので「なぜ眠れないのか」原因を探ることが必要です。
昼間寝ていて眠れない(昼夜逆転)なのか、不安で眠れないのか、生活の中に要因があるのか、心配事などの心の部分に要因があるのかで違います。
摂食障害
症状:拒食症、過食症があり、どちらも身体に大きな影響を及ぼします。
拒食症は「食べ物を拒む」自分を太り過ぎ、と決めつけ食べ物をとらない、急激な体重の減少が当てはまれば要注意です。
過食症は「食べ物を多く摂る」食べていると安心、幸せを感じるのでつい食べてしまう、食べすぎには罪悪感を感じ、無理に吐き出そうとする等、行動がみられたら注意が必要です。
双極性障害(躁うつ病)
躁の時はテンションが高く、バリバリと仕事もこなせるので、病気になっていることに気づきにくいのが特徴です。
症状:うつの時に病院に行くため、うつ病の薬をだされてしまうとかえって悪化してしまうことがあります。躁とうつの状態をくり返すのが特徴です。
まわりも絶好調なのかな?と気づきにくいため、治療に結びつけるのが難しい病気と言えます。
適応障害
症状:無断欠席等、ある状態から逃れたいために行動を起こします。
ストレス状態から解放されれば治るのですが、そうもいかなかったり、原因がつかめないと悪化することがあります。
ひどくなると「うつ病」につながることがあります。
統合失調症
症状:幻覚、幻想
症状を人に話しても理解してもらえない、考えがまとまらない等があります。
チェック方法:ぶつぶつ一人事をいう、被害妄想の訴え(実際にはそんなことはない)がでてきたら統合失調症かもしれません。
パニック障害・不安障害
症状:突然、めまい、不安感に襲われる、動悸、息切れ、発汗、吐き気といった身体症状を伴います。
特に「乗り物」「エレベーター」など「逃げられない」不安をかかえる場合があります。
チェック方法:パニックによる発作を起こしていないか?また発作を起こすのではないか?等の不安を抱えている等、すでにパニック障害のサインがでています。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
症状:辛い記憶が蘇る
辛い記憶に対する感情も蘇るため、気持ちや感情が不安定になってしまいます。
事件、事故等があれば誰にでも起こりうる症状ですが、長期にわたって続くと不眠やイライラ、警戒心等につながり、まわりは扱いにくくなってしまいます。
似たような状況を作らないことが大切です。
- パーソナリティー障害
- 発達障害
- 薬物依存症
- 性同一性障害
- てんかん
たくさんの種類の病気があることが分かります。
参照元:厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス
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まとめ
- 自己判断は危険である
- なぜなら知らないうちに病状が進行している危険がある
- 自分でも「病」として認めたくない(アルコール依存症)
- 病気として認識しにくい(躁うつ病)
- まわりの理解が得にくい(解離性障害や統合失調症)症状があり、相談しにくい
また、似た症状を持っているものに「認知症」があります。
認知症は記憶障害ですが、認知機能の低下からさまざまな障害を伴います。
ぼんやりしている、昼夜逆転しているので夜、眠れない、記憶の欠落は不安感を招きます。
認知症の種類によっては「幻覚」が見られたり、物とられ妄想等の訴えもあります。
明らかに心因性のもの(強いストレス状態、ショック、喪失体験、事故、事件等の恐ろしい体験)がある場合はまわりも気づきやすいのですが、気づきにくい病気も多々あります。
周囲の理解と早い発見が、スムーズな治療につながりますので、「最近なにか様子がおかしいな?」と感じたら、本人に声をかけて気遣ってあげることも必要ですね。