そのフラつき・めまいは、ただの貧血なの?その原因・症状と対処法
フラフラする、めまいがする原因の1つに貧血があります。
貧血ですが、体内の血液が少しずつ何らかの形で出血している場合があります。
鉄分不足で起きる、成分が足りなくて起きる等、原因もさまざまな貧血ですが、それぞれ症状が違うのか?対処法はどのようなものがあるのか、一緒に見ていきましょう。
貧血とは?
- めまい、立ちくらみ、疲れやすさを感じます。
- 顔色が悪く、動悸、息切れもあります。
- 血液を十分に送ろうと心臓に負担がかかるため、疲れやすくなります。
- 血液の中には酸素も含まれているため、血液が足りないということは酸素も足りない状態なので、動悸、息切れもしやすくなります。
- 血流が悪いため、顔色も悪くなってしまいます。
では次に貧血の種類を見ていきます。
貧血の種類
鉄欠乏性貧血
血液中の鉄分不足で起きる貧血を指し、貧血の原因の中でも7割近くを占めます。
生理による出血、妊娠中に鉄分が不足しがちです。
その他、消化器官の低下による鉄分の取り込み不足からも起こります。
胃潰瘍、大腸がん、子宮筋腫等、出欠を伴う病気を持っている場合も起こります。
- 爪がスプーンのように反ってしまう、白っぽい爪になる、割れやすくなる、表面に溝ができる等の爪の異常が見られる
- 肌がかさかさになってしまう、肌の赤身が薄くなってしまう
- 口内炎、口角炎ができやすくなってしまう
- 下まぶたも白っぽくなってしまう
再生不良性貧血
難病に指定されています。
参照元:http://www.nanbyou.or.jp/entry/106
血液をつくる骨髄の異常により、赤血球も白血球も血小板も作れない状態です。
骨髄移植や輸血が必要になることがあります。
- あざができやすい、出血しやすい、血が止まりにくい等の特徴があります
溶血性貧血
赤血球が壊れやすくなるのが原因の貧血です。
悪性貧血
ビタミンB12不足と言われています。
大球性貧血 もしくは 巨赤芽球性貧血
葉酸の欠乏によって起こります。
続発性貧血
がん、腎臓、肝臓の他の病気を共に起こる貧血を指します。
貧血の原因を調べて上記のような病気がみつかる場合もあります。
スポーツ貧血
スポーツ選手は筋肉量が多く、筋肉はたくさんの酸素を消費するため、貧血になりがちと言われています。
参照元:http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46926
貧血の改善法
鉄分を造血剤で補う
実は鉄分は突然、不足するものではありません。
食事でとっても足りない場合に供給不足が起こります。
その期間が長いと貯蔵してあった鉄分が枯渇してしまい、症状が出てくるのです。
そのため、内服で補う場合は貧血が良くなったとしても、貯蔵分のことを考えるとプラス3~6か月の内服が必要になると言われています。
内服を続けると黒い便が出ますが、異常ではありません。
牛乳と一緒に摂ると効果が弱くなるので注意します。
止血することで貧血状態を防ぐ
トラネキサム酸を使うことが多く、炎症止めにもなるため、口内炎、湿疹にも効果的です。
その他、血管を強化して止血する内服もあります。
病気によっては止血のために凝固促進薬を使いますが、血栓形成の恐れもあるため、内服は定期受診や検査が必要となってきます。
食べ物で摂る
鉄分を含む食品をきちんと摂れるような食生活の見直しも大切です。
ヘム鉄:肉や魚といった動物性食品に含まれる
非ヘム鉄:植物性食品、卵、乳製品に含まれ、たんぱく質やビタミンCと一緒に摂ると良い、とされています。
まとめ
めまい、ふらつきだけでは貧血かどうか分かりません。
脳血管性の病気等も考えられます。
ただ、明らかに顔色の悪さ、爪の変形等があれば、貯蔵してあった鉄分を使っているのでかなり、鉄分不足が続いていると考えた方が良いでしょう。
歯や皮膚からの出血なら目で見て分かりますが、内臓疾患によるものやがんの出血もあり得るため、貧血の原因を知っておくことは必要です。
不足分を補う(ビタミンB類、葉酸、鉄分)内服治療については補えば良くなる可能性が高まるため、治療や食事に気をつけることで治る貧血もあります。