鼻呼吸が苦しい3つの原因と対処法-口呼吸を避けるためにできること
ほとんどの人は何もなければ鼻から吸って鼻から吐いている鼻呼吸をしています。
深呼吸をする等、呼吸に意識をむけた時に鼻から吸って思いきり口から吐くこともあります。
鼻詰まりの時はどうしても鼻腔が狭くなってしまうので口で呼吸するしかないのですが、どんな時に口で呼吸をしているのか?
鼻呼吸が苦しい時にどうしたら良いのか、お伝えしていきます。
鼻呼吸とは?
鼻で吸っても口で吸っても呼吸していることに変わりありません。
鼻で呼吸している時に空気は鼻を通っていきます。
鼻の中には鼻毛が生えています。
実はこの鼻毛がフィルターとなって体内にウイルスやほこり等が入らないような役目をしているのです。
鼻がむずむずしてくしゃみがでるのは、入ってきたものを外に出そうとする自然な体の反応なのです。
こうして鼻呼吸で私たちは守られています。
口呼吸とは?
口から食べて歯で噛んで飲みこむ、という一連の流れから分かるように口の方が大きいし、のどにつながっています。
その間にフィルターはありません。
口は呼吸するためにあるわけではないのです。
そのため、吸い込んだ空気はそのまま送り込まれてしまいます。
また、口が開いている時間が長いと唾液が蒸発して口が渇いてしまいます。
子供の頃、転んでけがをして「つばつけておけば治るよ」なんて話をしていませんでしたか?
あれはあながち嘘ではありません。
唾液には殺菌作用があるのです。
気功の功法の中でも、わざと唾液を出すことがあるくらいです。
お尻の穴をきゅっと絞めたり、口の中で舌をグルグル動かしてわざと唾液をだしてゴクンと飲みこみます。
それくらい、口の中で作られる唾液は人にとって欠かせないものなのです。
口呼吸によって唾液が蒸発した口の中は菌が繁殖しやすく、口臭の原因にもなってしまいます。
鼻呼吸が苦しい原因
鼻が詰まっている
風邪、鼻炎等で鼻詰まりを起こしていれば、口呼吸せざるをえません。
鼻の中に鼻茸ができており、鼻腔が狭くて呼吸が苦しい
慢性副鼻腔炎の1つに粘膜が腫れておできができてしまう鼻の病気があります。
これを鼻茸(はなたけ)と呼んでいますが、鼻腔が狭くなり鼻呼吸が苦しくなってしまうので、口呼吸になってしまいます。
口にしまりがない
口元がしまっていないのは口のまわりの筋肉が上手く発達していないのも原因の1つです。
子供の頃は口呼吸で大人になると自然と鼻呼吸できるようになるからです。
いつまでも「ぽかーん」と口をあけている子供は、大人が気が付いてあげないと鼻呼吸に切り替えができない子もいます。
鼻呼吸が苦しいときの対処法
鼻の病気がないか調べる
鼻の病気によって口呼吸となってしまう場合はまずは鼻の病気がないか受診をし、原因を調べます。
唇がきちんと閉じられるような工夫をする
鼻呼吸のための医療用テープを唇に貼ることで、口が閉じられるような工夫を行います。
いびきがひどい場合は耳鼻科や呼吸器科等を受診し、歯科受診する
いびきをかく人は口呼吸をしています。
睡眠時無呼吸症候群は顎が広報に下がってしまい、気道が狭くなってしまう状態をさします。
そのため、寝ている間の呼吸がスムーズに行えるよう、マウスピースにて治療を行います。
口のまわりの筋肉を意識してみる
口角を上げると口周りの筋肉が鍛えられます。
食事はよく噛んで食べます。
口が開いていると咀嚼する時の音がしているはずなので「もぐもぐ」食べられているかチェックしてみて下さい。
口を閉じて30回くらい、咀嚼するようにしましょう。
呼吸に意識をむけてみる
実は気功をする時に「舌は軽く上あごにつけて」呼吸をするのです。
口を閉じる、と言ってもギュッとすぼめて閉じているわけではないのです。
舌の位置は舌先が前歯の付け根あたりに位置しています。
おそらく、鼻呼吸ができている人は自然とその場所に舌があります。
口呼吸している人は、舌先は前歯の付け根には位置していないのです。
なので、軽く口を閉じて舌の位置を確認して呼吸を意識すると鼻呼吸となります。
ヨガでも「タンロック」という呼吸があり、「鼻から吸って口から吐く」時に舌の位置を確認します。
呼吸は口から吸うのは好ましくないのですが、口から吐くのはわりと行われています。
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まとめ
- 自然と鼻呼吸できるのが望ましいが、どうしてもできない時は「鼻の病気」を疑ってみる
- 風邪、鼻炎等の一時的なものなのか、鼻茸(はなたけ)等の鼻の中の病気なのかで治療法が違ってくる
- 鼻腔が狭くて呼吸が苦しい場合はテーピング等も有効
- 口呼吸は口元のしまりがなくなってしまうため、口周りを鍛える
- 呼吸の練習は口をぎゅっと閉じるのではなく、少し空いてても構わない、その際は舌の位置が重要
呼吸1つとっても私たちの体は上手くできています。
鼻からきちんと呼吸ができるよう、どうしても口呼吸となってしまう場合はなるべく早く原因を究明していきましょう。