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お酒好きな人がアルコールと上手に付き合う方法 10年後も肝臓を壊さずに飲むには?

 2016/08/20 アルコール・お酒 食事・栄養 この記事は約 11 分で読めます。
お酒好きな人がアルコールと上手に付き合う方法 10年後も肝臓を壊さずに飲むには?

晩酌でお酒を飲んでいる人はお酒を飲むことが生活の一部になっているでしょう。
新年会、忘年会、暑気払いと気の合う仲間や職場でのお酒を飲む機会もありますね。

お酒を飲むと陽気になったり、ほろ酔い気分で気持ちが良くなったりと良い効果もあります。
もちろん、飲み過ぎは身体に色々な影響を及ぼします。

なんとなく、口にしているお酒ですが、お酒の飲み過ぎによる失敗とはなぜ起こるのか?
アルコールが原因で引き起こす病気は一体どういうものがあるのか?についてお伝えします。

アルコールが身体から抜けるまでの時間

アルコールが身体から抜けるまでの時間

1単位(ビール中瓶1本もしくは日本酒1合もしくは焼酎0.6合)のお酒が体内から抜けるには体重60kgの男性で3~4時間かかります。

お酒は飲んだらすぐに酔いが回る訳ではありません。
お酒を飲んだことがある方なら経験があるでしょう。
食べ物と一緒で胃や小腸で吸収され、血液循環系を通り、ようやく脳に到達するのです。

アルコールの90%は肝臓で代謝されています。
代謝時間には個人差があるため、アルコールが身体から抜ける時間も個人差があります。

アルコールが分解される時間の計算方法

アルコールが分解される時間の計算方法

  • アルコールの量を計算する

 お酒の容量×アルコール度数×0.8

0.8はアルコールの比重で水を1とするとアルコールは0.8となります。

  • 分解できる量を計算する

 体重×0.1

これが1時間で分解できるアルコール量となります。

例)

体重が70㎏なら、
70kg×0.1=7g(これが1時間で分解できるアルコールの量)

飲んだ量からアルコール量を計算すると
350mlの缶ビールのアルコール度数が仮に5%ならば
350ml×5%、次にアルコールの比重0.8をかけて14g

この人の場合、缶ビール1本のアルコール分解の時間は
14g÷7gで2時間かかることになります。

呼気検査について

呼気検査について

運転取り締まりで使われている呼気検査ですが、道路交通法で決まっている数値があります。

<呼気1リットル中0.15ml以上0.25ml未満のアルコール検出>
酒気帯び運転のため、免許90日間の停止、違反点数13点

さきほどの1単位のお酒の量を呼気アルコール量に換算するとどうなるのでしょう?

なんと0.1ml~0.2mlになってしまうのです!

もちろん、お酒は1滴でも飲んだら「飲んだら乗るな」なので運転はしてはいけません。
つまり、ビール1本飲んだら数時間はアルコールが抜けないため、この状態で運転をすれば酒気帯び運転となってしまいます。

呼気アルコール濃度の計算方法

呼気アルコール濃度の計算方法

まず、血中アルコールの濃度を出します。

 お酒の容量×アルコール度数

350ml×8%のアルコール度数とすると2800…①

次に体重に833を掛けた数値を出します。

70kgなら833×70で58310…②

①÷②が血中アルコール濃度、今回は2800÷58310=0.05

呼気中アルコール濃度は、 血中アルコール濃度に5を掛けます。

今回は0.05×5=0.25となり、呼気検査の0.25を超えてしまいます。
こちらの酒気帯び運転の罰則は免許取り消し、25点の違反点数となります。

セルフチェック方法

血中アルコール0.02~0.04%あたりが「爽快期」と言われています。
飲んでのどごしすっきり!といったところでしょうか。
少し皮膚が赤くなる、陽気になる、判断力は少々鈍ってきます。

量の目安はビール中瓶1本、日本酒1合、と言った具合に先ほど出てきた1単位とほぼ一緒です。
いわゆるほろ酔い状態は0.05~0.10あたりをさします。
ビール1~2本、日本酒1~2合です。
若干、理性が失われるため、抑制力が外れた状態、体温上昇、脈拍が速くなります。

お酒の適量はどれくらい?

お酒の適量はどれくらい?

よく「お酒はほどほどに」なんて言われますが、厚生労働省が推進する「健康日本21」という健康作りのための指標があります。
それによるとアルコールにして20gくらいを目安としているようです。

もし良かったら先ほどの計算式で計算してみて下さい。

大まかな量ですが、ビールなら500ml、日本酒なら1合、焼酎なら0.6合、ウイスキーならダブルで1杯、ワインなら180ml、焼酎で520mlくらいです。

この数値、先ほども出てきたお酒の1単位とほぼ一緒です。
この量はいわゆる爽快期~「ほろ酔い」の状態をさします。

二日酔いの改善方法

二日酔いの改善方法

お酒は肝臓で分解しますが、この時に糖分が必要となります。
また、お酒は利尿作用も促すので二日酔いの状態は「低血糖で脱水状態」となっています。
「〆のラーメン」は糖質不足により食べたくなっているのです。
そこで飲み会が連日の場合は、少し事前準備~飲んでいる時も食べ物に意識を向けておきましょう。

空腹でアルコール摂取しない、脂肪を含んだ食べ物を摂る
:ココナッツ、アボカド、チョコレート、ナッツ類、植物油(ドレッシング)

飲む前に血中アルコール濃度を低下させる物を摂る
:オレンジ果汁、果物、甘い物を摂っておく、はちみつは肝臓を強化してくれます。ウコンも良いです。

飲んでいる時に血中アルコール濃度を下げ、酔いを回りにくくする物を摂る
:トマト、アボガド、ゴマ等、抗酸化作用のある食べ物を摂ります。

飲んだ後にお酒の分解を促す物を摂る
:グレープフルーツ、タウリンの含まれている物

お酒のつまみを注文する時に少し意識してみると良いでしょう。

二日酔いは脱水症状を起こしているので水分補給を行う
:スポーツドリンク等、電解質で吸収の早い物、ぬるま湯(白湯)

しじみの味噌汁はしじみのアミノ酸がアルコールを分解する酵素を活性化させてくれます。
また、梅醤番茶のような梅干しを使ったお茶も二日酔い解消には良いです。

起きているときと寝ているときのアルコール分解能力の違い

眠っている間、肝臓もお休みをしている状態なので、アルコールの分解能力は落ちます。
したがって寝て起きたらアルコールが抜けていた、なんてことはありません。
できれば飲んだ後、すぐに寝ないで少し水分を摂る等して落ち着いてから寝た方が良いでしょう。

お酒と薬を飲んでも大丈夫?

お酒と薬を飲んでも大丈夫?

薬は肝臓に入って解毒しています。
お酒を飲むとお酒のアルコール代謝が優先となってしまうため、薬の解毒が上手くいかないと、肝機能障害を起こすことがあります。
解熱鎮痛薬はお酒と一緒に飲んではいけません。

お酒を飲むことで血液循環が良くなるので、薬の作用が強く出やすくなります。
血液循環が良くなるということは血管が拡張してリラックスした状態なのです。

精神安定剤、入眠剤等も同様の作用を持っているため、効きが強まる恐れがあります。
また、血圧を下げる薬を服用していれば血圧の下がり過ぎもあり得ますので注意してください。

妊娠中の飲酒について

妊娠中の飲酒について

妊娠中は禁酒です。
その理由を見ていきましょう。

妊娠中の飲酒が及ぼす影響

アルコールは胎盤から胎児に運ばれていきます。
これをアルコール被爆と呼び、妊娠中のアルコール被爆は、流産、死産、先天異常といった胎児・乳児の脳や身体の発育に影響することが分かっています。

症状としては、子宮内胎児発育遅延(成長障害)や 精神遅滞や多動症などの中枢神経障害の他、頭蓋顔面奇形や心奇形、関節異常などの種々の奇形が挙げられます。

ノンアルコールビールも飲んではいけない理由

実はノンアルコール飲料でもアルコールは0ではありません。

ノンアルコール飲料には、0.5%から0.9%程度のアルコールが含まれている商品もある、アルコール分1%未満の商品は「酒類」に該当しないといった理由があるのです。

どうしても飲みたい妊婦さんが必ず気を付けること

ノンアルコール飲料の中の、アルコール分が「0」の物を選びましょう。
アルコールというより清涼飲料水の感覚で売り出されています。
しかし、添加物、糖質も多いため、表示をよく見て購入するようにしましょう。

お酒が原因で引き起こされる病気について

お酒が原因で引き起こされる病気について

お酒を飲み過ぎることで引き起こされる病気があります。

アルコール依存症

アルコールの持つ依存性によって発病する病気です。
飲酒を習慣としていると、気分良く酔えるためのアルコール量が増えていきます。
これを耐性と呼び、最初は日本酒1合でほろ酔いだったのに、2合、3合と増やしても酔えない、耐性がついてきているのです。

通常はほどほどの量で切り上げることができるのですが、依存症の場合は、コントロール機能が障害を起こしているので、ほどほどで止めておくことができません。

そして「アルコールが切れてきた状態」アルコール離脱症状群を体験します。
手、全身の震え、発汗、寝汗、不眠、吐き気、嘔吐、不整脈、アルコールてんかんと呼ばれるけいれん発作、せん妄(幻視、見当識障害、興奮)など。

ここで断酒すれば良いのですが、コントロールできないのがアルコール依存症です。
アルコールが切れた状態から解放されるための飲酒を行い、再びアルコール離脱症状群になるという悪循環に陥ってしまいます。

アルコール性肝障害

<アルコール性脂肪肝>
肝細胞の全体の1割に脂肪滴がたまった状態を指します。

日本酒5合を5週間、飲み続けると脂肪肝になり、 いわゆる大酒飲みと言われる方々です。

無症状なのですが、さらに飲酒を続けることで肝機能の障害が出てきます。
症状としては、発熱、黄疸、腹部の痛み(右側の上)嘔吐や下痢、食欲不振など。

<重症型アルコール性肝炎>
肝性脳症、肺炎、腎不全等の合併症で病状が重症化すると死に至ることもあります。

<肝細胞がん>
ウイルス性の肝炎を合併すると脂肪肝~肝硬変~がんと進行しやすくなります。

アルコール性認知症

先ほどのアルコール依存症の症状が認知症の症状にとてもよく似ています。

アルコール依存してしまう理由にストレスや孤独、虚しさ、喪失感、精神的ストレスが挙げられますが、これは高齢者にも言えることなのです。
どうしても孤独になると気分を紛らわすためにお酒に走る人も多いのではないでしょうか?

食べすぎ、飲み過ぎにて生活習慣病になり、脳梗塞のリスクが高まり、発症してしまい認知症になるケースもあります。

アルツハイマー型認知症は細胞に老人斑ができて、正常な脳の機能ができなくなる進行性の病気ですが、他の認知症状を引き起こす病気と合併されることが多いのです。
そのため、認知症と一言で言っても、さまざまな病気から認知症になることが分かってきています。

お酒が引き起こすアレルギーについて

お酒が引き起こすアレルギーについて

お酒によるアレルギー反応というのはどんなものがあるのでしょうか?

アルコールアレルギーの症状

肝臓にはさまざまな働きがあるのですが、肝臓の機能が低下した時に蕁麻疹が出ることがあります。
この場合は肝臓への負担を減らしていくことが必要です。
空腹でお酒を飲まない、休肝日をつくる等の肝臓を労わりながら肝臓とつきあっていきましょう。

また、肝臓に入ったアルコールはアセトアルデヒドという物質となります。
この物質が分解されずに体内に残るとヒスタミンという物質が分泌されることが解っています。
この時にアレルギー症状がでるので、蕁麻疹が出る、お酒を飲むと鼻水が出る、くしゃみが出る場合はアルコールアレルギーかもしれません。

ただし、お酒以外にもアルコールの入った食品があるので注意しましょう。
洋菓子、みりん、珍味等にもアルコールが使われています。
また、食品によってアレルギーを起こしている場合も。

ビールなら麦アレルギー、日本酒なら米アレルギー、ワインならぶどうアレルギーといった具合になります。
持病で喘息がないのにアルコールを飲むことでヒスタミンが分泌され、気管支を収縮させ、喘息発作を起こす場合があります。

アルコールアレルギーの予防と治療法

アルコールアレルギーがどうかは消毒用のエタノールでパッチテストをすれば自分でも分かります。

注射をする際にアルコール消毒し、注射後にばんそうこうを貼りますが、まさにその要領です。
5~6分置いて皮膚に赤みが出ていれば、アルコールアレルギーと言えるでしょう。

確実に知りたい場合は血液検査をします。
日本人の50%がアルコール反応を起こすと言われています。
症状が強く出たり、弱く出たりと個人差があるかと思われます。
アルコールアレルギーはアルコールを分解する酵素がない状態なので、無理にお酒を飲まないようにしましょう。

また、日常生活でもアルコール入りのウェットティッシュや化粧品は使わないように気をつけてください。

症状を緩和するには血流を抑える、血管を収縮させることです。
冷たい風に当たって、室温を下げて安静にしてください。

そして、他のアレルギーと同様、アルコールアレルギーの完治はしません。

まとめ

お酒はアルコールなので、肝臓で分解する、お酒だけを分解している訳ではないので、肝臓を労りながら過ごしていく必要があります。

お酒を飲む席は陽気になったり、気持ち良くなったりと気分転換にもなります。
1人で孤独に飲むお酒はアルコール依存症を生み出しやすくなります。
飲んで楽しく過ごせるような仲間を作り、ほろ酔い気分になれるような心地好い飲み方を目指しましょう。

また、千鳥足になったり、意識がないくらい飲むのは控えてください。
ほどほどのお酒の習慣は決して悪いことではないのです。
しかし、飲み過ぎれば肝臓の障害を起こすリスクも高まります。

いつまでも元気でいるためには腹八分目、そしてお酒はほどほどに(1単位を目安に)上手に付き合いましょう。

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