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動脈硬化の原因と症状まとめ-知っておくと役立つ予防・改善法

 2016/09/17 疾患・症状 痛み・コリ・病気 この記事は約 10 分で読めます。
動脈硬化の原因と症状まとめ-知っておくと役立つ予防・改善法

動脈硬化という病名は知られていますが、動脈硬化の症状や、動脈硬化が原因で起きる可能性のある病気、そしてその予防方法などは知っていますか?
健康診断で行った血液検査の結果や血圧測定では良好だったから大丈夫。
いえいえ、もしかすると予備軍になっているかもしれませんから、そう簡単に安心はできません。

今回は、動脈硬化について予防方法や目安となる数値の出し方など、わかりやすくまとめましたので、ぜひ、今後の体調管理の改善にお役立てください。

動脈の役割を知っていますか?

動脈の役割を知っていますか?

学生のころ、動脈は心臓から送り出された血液を運ぶ役目をしている、常に活動をしている血管だから動く脈と書く、そう習ったことを覚えていますか?
動脈が運んでいるのは、私たち動物には必要不可欠な酸素や栄養を含んだ血液です。
その血液を全身に循環させることで、私たちは健やかな状態で生活を送ることができるのです。

ですから、滞りなく血液を循環させるために動脈はとてもしっとりとした、繊細な状態でなければ、その能力を充分に発揮することはできず、本来の役割を果たすことができないのです。

動脈硬化とは、どんな状態のことか?

動脈硬化とは、どんな状態のことか?

動脈硬化とは、血管の老化により動脈が固くなった状態のことを言います。
通常、弾力性に富む動脈ですが、そこにコレステロールや中性脂肪がつまることで血管が固くなり、弾力性だけでなく柔軟性を失っていきます。

さらに血流が悪くなると新しい細胞を作ることが難しくなり、次第に血管が細くなったり、もろくなったりするのです。
また、動脈硬化は心臓や脳、体内の臓器や筋肉へ正常なサイクルで血液の循環がされず、命に係わる病気を発症する危険性があり、たいへん恐ろしい病気なのです。

知っておくことで早期発見につながる!動脈硬化の症状

知っておくことで早期発見につながる!動脈硬化の症状

動脈硬化は沈黙の病気と呼ばれるほど、明確な自覚症状がありません。
そのため早い段階での発見がとても難しく、治療が遅れてしまう場合もあります。
しかし、症状が出やすい場所を把握しておくことで動脈硬化予防の意識が高まり、早期発見に繋がるメリットもあります。
ここではいくつかのポイントを紹介しますので、ぜひセルフチェックにお役立てください。

  1.  脳
    めまいや頭痛だけでなく、手足がしびれたり力が抜けたりする。
    また、言葉が喋りにくいなどの症状が見られるようになります。
  2.  心臓
    階段の上り降りをすると、動悸や息切れが激しくなります。
    ときには、重い荷物を持つと息苦しいと感じることもあります。
  3.  足
    足元が冷えやすくなったり、太ももの裏やふくろはぎに痛みを感じたりします。
    その痛みは次第に安静にしていても起きるようになります。
    また、傷の治りが悪い、化膿して膿がでるなど、健康なときでは起きない症状が現れます。

いつもより10倍の血液が必要!?足の痛みと動脈硬化の関係

いつもより10倍の血液が必要!?足の痛みと動脈硬化の関係

日ごろ感じることはありませんが、実は、足の筋肉は運動をすると普段の10倍の血液が必要となります。
しかし、動脈硬化になり、血液が循環できない状態になった場合、必要量が届けられずにいると、筋肉に乳酸がたまってしまい、それを痛みとして自覚するようになります。

ですから、階段の上り下りのように大量の血液を必要とするときは足が痛くなり、立ち止まると大量の血液量が必要でなくなるため、痛みが楽になるという症状が発生するのです。

足が冷たく感じていませんか?閉塞性動脈硬化症とは?

足が冷たく感じていませんか?閉塞性動脈硬化症とは?

この閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化が進み、血管がつまったり細くなったりすることが原因で充分な血流が保てなくなるために起きる病気です。
そのため歩行時に痛みが走ったり、血の循環が悪いことが原因で足が冷たく感じたりするような症状が現れることがあります。

さらにこの症状が進行すると、痛みは安静にしているときでも起きるようになり、血流の悪さから壊死を起こし、菌に感染する危険性が出てきます。
菌に感染した患部は、最悪の事態になると切断をしなければならない、ということも起こり得るのです。

そしてこの病気は高齢化なども要因の一つとなり、患者数が全国で300万人を超え増加傾向にあると言われています。

なぜ動脈硬化は「沈黙の殺人者」と呼ばれるのか?

なぜ動脈硬化は「沈黙の殺人者」と呼ばれるのか?

静かに忍び寄るこの動脈硬化という病気は、脳、心臓、足と、体の重要な部分に発症し、しかも命に係わる様々な病気を招き寄せます。
たとえば高血圧、心肥大、心筋梗塞などがそうです。
心臓に供給されるはずの酸素や栄養が循環されなければ、私たち生物は死に至ることも想定されます。
また、血管がもろくなれば、くも膜下出血のように脳出血を起こす可能性も大きくなるのです。

このように、私たちは影のように静かに歩み寄ってくる動脈硬化という名の殺人者に運命を左右されることになるのです。
そして、私たちはこの忍び寄る影のことを、サイレントキラー、沈黙の殺人者と呼ぶようになったのです。

動脈硬化の原因-こんな人は要注意!

動脈硬化の原因-こんな人は要注意!

  1. 個人差はありますが、男性は45歳以上になると血管年齢が一気に上がると言われています
  2. 女性は55歳以上で血管が老化すると言われていますが、閉経を迎える更年期頃から血管年齢が上がっているという報告がありますので注意が必要です
  3. 高血圧の方は、血管の拡縮運動が困難になるため血の流れが悪くなります。
    しかし、血管は血液を流そうと働くため、ますます血圧が上がってしまうという悪い循環を招くようになります。
  4. 運動不足は何事にも影響を及ぼしますが、高血圧だけでなく、内臓脂肪型肥満などを起こすことで動脈硬化にも繋がるので適度な運動が必要とされます。
  5. 他にも、何事にも根を詰めてしまう、我慢強い、負けず嫌いなどの性格の人は、無意識に感じたストレスにより血圧を上げてしまうことがあるため、知らず知らずのうちに動脈硬化の原因を作ってしまうことがあるようです。

日常生活における動脈硬化の危険度チェック

日常生活における動脈硬化の危険度チェック

自分は動脈硬化にはならないと思う。
そう考えてはいませんか?

肥満や高血圧症など、よく名前を耳にする生活習慣病は、進行すれば動脈硬化を発症する危険性がある病気です。
また、日常生活を見つめなおすと、もしかすると動脈硬化の要因となるものが含まれている・・・ということもあるのです。
ここでは、いくつかチェックポイントを挙げてみましたので、ご自身の生活と照らし合わせてチェックしてみてください。

  1. 味付けの濃いものを毎日のように食している。
  2. 外食が多い。
  3. 魚よりも肉が好き。
  4. 野菜はあまり食べない。
  5. 食事は、満腹になるまで食べる。
  6. 自分の年齢は40歳以上である。
  7. 運動はあまりしない。
  8. 几帳面な性格だと言われている、または、そう思っている。
  9. あまりよく眠れない。
  10. 近頃、おなか周りが気になるようになった。
  11. 家族に高血圧や脳梗塞、くも膜下出血などの病気になった人がいる。
  12. 血圧やコレステロール値が高め。
  13. イライラしやすい。
  14. 1日10本以上喫煙をする。
  15. 頭痛やめまいを感じる。

さて、あなたはいくつチェックが入りましたか?
たくさんチェックが入ったあなたも、それほど入らなかったあなたも、このチェックポイントで改善しなければいけない部分がわかったのではないでしょうか。
動脈硬化は加齢によってかかりやすくなっていきますが、たとえば血圧を測る習慣をつけたり、塩分を控えめにしたりするなど、できることからもう一度生活を見直すことが大切です。

自分ではできない、病院で分かる検査方法

自分ではできない、病院で分かる検査方法

実際にかかる医療機関によっては次に紹介する検査方法と異なる場合がありますので、ご自身の知識の一つとしてご利用ください。
また、触診などは専門の医師が行うことで判断が可能になるものですから、セルフチェックの一環としてはお勧めできません。
また、家庭用の血圧計では足の血圧を測ることはできませんので、必ず専門の医療機関での検査を受けるようにしましょう。

  1. 動脈硬化の場合は手首の動脈や腹部大動脈が硬くなっているので、触診で確認をします。
  2. 眼底検査では、眼底の動脈を見て脳の動脈硬化の度合いを調べることができます。
  3. 両腕、両足を同時に血圧測定することで、血管の固さや狭さを調べます。
  4. MRI検査は、血液に付着する脂肪を画像で知ることができます。
  5. X線検査を行うと、動脈硬化を起こしている場合、硬化した大動脈を確認することができます。

一つの目安になる、動脈硬化指数(AI)とは?

これは、動脈硬化が起こる可能性を計算して数値化したものを言います。
総コレステロール値からHDLコレステロールを引き算し、出た数値をHDLコレステロール値で割ったものが動脈硬化指数(AI)になります。

健康な人の場合は、悪玉コレステロールと善玉コレステロールの値のバランスがとれていますが、もしもそうでなかった場合はどうでしょうか?
そうです。
悪玉コレステロールが増加して、血管をつまらせてしまうと動脈硬化を起こす原因となってしまうのです。

動脈硬化指数が4以下の基準値内の場合は問題ありませんが、基準を超えている場合は動脈硬化を起こしやすいので注意が必要です。
しかし、この数値から判断して必ず動脈硬化にかからない、というわけではありませんから、気になる点があった場合は早めに専門の医療機関で受診することをお勧めします。

最近よく聞く、動脈硬化の新しい指標「LH比」とは?

LH比というのは、悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率のことで、コレステロール値が推奨される基準値内にあった場合でも動脈硬化の危険性があることから、新しくこのLH比が注目されるようになりました。
LH比は、悪玉コレステロール(LDL)÷善玉コレステロール(HDL)で計上された数値のことを言いますが、この数値が1.5以下であれば、血液はサラサラで良好な状態と言うことができます。

そして、この数値が2.0以上の場合はコレステロールの蓄積が増えつつあり、動脈硬化の疑いがあります。
さらに、2.5以上になると血栓ができている可能性のある危険な領域になります。
この新しい指標では悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランスを数値化し、均衡が保たれて健康な状態であるかどうかを知ることができるようになりましたが、このLH比はあくまでも目安となる数値です。
数値が低いから安心、というわけではないということを忘れてはいけません。

日頃からコレをしよう!動脈硬化の4つの予防・改善方法

日頃からコレをしよう!動脈硬化の4つの予防・改善方法

運動

適度な運動をすることは、ストレス発散だけでなく善玉コレステロールを増やすという研究結果が出ています。
ハードなものではなく、毎日続けられるような体に負担のないスポーツを取り入れましょう。
特に、太ももは体の中で一番大きな筋肉なので、その筋肉を使うウォーキングなどの有酸素運動が適しています。

1日の目標としては3kmと言われていますが、まずは自分のペースを作ることが重要です。
健康状態をみながら、徐々にペースをつくりましょう。
ただ、3日空けてしまうと効果が低くなってしまいますので、1日おきに運動をするというリズムにするのもいいかもしれません。

食事

脂肪が食事の1/4を占めないよう、脂肪のとりすぎに気を配り、血液中の脂質を減らす食事を心がけるようにします。
また、食物繊維はコレステロールを排泄する役割をするため、意識して多く摂るようにしましょう。
柑橘類に含まれているペクチンや、マンナンを含むこんにゃくなども摂り入れることで、動脈硬化の予防・改善に繋がります。

もちろん、食べ過ぎはNGです。
腹八分目を心がけ、食事にはゆっくりと時間をとり規則的に3食を摂るようにすることが大切です。

水分

水分の摂取が少ないと、脱水状態に陥ってしまいます。
そうすると血液が固まりやすくなるため、日ごろあまり水分をとらない人は、意識してとるように心がけてください。
また、アルコールの摂取はビールなら1日1本、日本酒なら1合と適量を守り、飲み過ぎに気を付けましょう。

ストレス

無意識のストレスが血管に与える負担は、最終的にはご自身の命を脅かすものです。
現代社会でストレスのない生活というのは難しいのかもしれませんが、改めて生活を見直し、何に対してストレスと感じ、何をすることでそれを発散することができるのかを知ることも、動脈硬化の予防・改善には必要なポイントです。

まとめ

いかがでしたか?
女性は男性に比べると動脈硬化の進行が遅いと言われていましたが、現代社会においては不規則な生活やストレスの影響によって女性でも同じようにリスクが高くなり安心できない時代になりました。
しかし、近年の研究では動脈硬化が進行した女性ほど肌のシミが多いという、男性には見られなかったサインがあることもわかっています。

また、血管年齢が若いということは性別に関係なく動脈硬化になりにくいと言われていますが、私たちにとって嬉しい効果はそれだけではありません。
血管が健康であること。
それは外見も若々しくいられる、ということなのです。
今からでも普段の生活を改善し、動脈硬化の予防をしながらいつまでも健康で若々しくありたいものですね。

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